穴のある貝と言っても巻貝の穴のことではありません。貝の螺旋形の穴も興味深いですが、また別の機会にして今回は違う穴についてです。
海岸で打ち上げられてるアサリの殻を注意深見てみると小さな穴が殻にあいているものがあります。
2ミリ程度のこの穴が何故あいてるのかと言うと、そこから中身を食われちゃってるからなんですね。
じゃ誰にと言うことになりますが、実は「ツメタガイ」と言う巻貝の仕業なんです。
このツメタガイは獲物の貝にへばりついたら殻に穴をあけ、中の柔らかい部分だけ食っちゃうんですね。
めちゃ怖いですね。家でみかん食べながら紅白を見てたら、突然天井に穴があいて食われちゃったみたいな感じです。これはホラー映画並に怖いです。
せっかく硬い殻で身を守っていてもツメタガイにかかったら身も蓋もありません。
ちなみにこの貝の卵は変わった形をしていて、ちょうど「穴」が底にあいた茶碗を伏せたような形をしています。砂を使って作りあげた卵の巣のようなもので、その形から「砂茶碗」と呼ばれています。なかなかのアーチストですね。