長野にある善光寺の本堂の地下には「御戒壇巡り」ができる迷路のような真っ暗闇の場所がある。穴とは言えないかも知れないが、光がないその空間は日常の生活からするとかなり隔たりがある。目が慣れるとかの次元ではなく、全く光が入らないので時間が経っても何も見えない。視覚を失ったような感覚である。暗所恐怖症かな?と思うくらいの恐怖で呼吸困難になりそうな感じだ。街灯もない田舎や山道程度の暗闇なら何ともなくても、これはかなりきつかった。ちなみに暗闇の中で鍵を見つけて触ると極楽に行けるらしいが、触ったかどうかも気が動転していてよく覚えていない。前後にぎっしり人もいるのにこの有様。本当の暗闇って、すごいですね。日常生活ではなかなか体験できない空間です。