水でできたプラスチックのような新素材。
その98%程度が水でできていると言うからまるで生物細胞みたいでもある。
硬さはこんにゃくの500倍のシリコンゴム程度。 切っても一分以内に付けることで自己接着が可能と言う。
この種のハイドロゲル(Hydrogel)は今迄も様々開発されてきたが、もろくて不透明なものだったり生成に手間がかかったり強度や自己修復性に問題があったようだ。
この「アクアマテリアル」と名付けられたゲルは、水に化粧品等の吸着剤に使う市販の粘土鉱物を入れ、紙おむつの吸湿剤の「ポリアクリル酸ソーダ」を添加した上で医療用の高分子有機物を改良した「G3バインダー」と言う物質を加えることで、即座に透明な「アクアマテリアル」が作れると言う。
成分の大半が水で粘土は2%弱、新開発の化合物は0.2%以下で、グミのような手触りがある。
粘土を増やすとでさらに硬くするこても可能で 約100度まで耐熱性があると言う。
医療現場や建材など様々な分野での応用利用が想定されているが、水が主成分な為に限りなく環境負担が少ないとされる新素材だ。
また構成する高分子化合物は、人体から容易に排出され生物学的に分解でき、粘土は天然からの安全な物質として化粧品などに広く用いられている。
しかし空気中に放置すると水分が蒸発し、2週間で3%ほど軽くなる為にポリマー溶液等で表面をコーティングすることも考えられている。
また現在のアクアマテリアルは、廃業後に自然分解されるように意図的に酸やアルカリで分解するように作られている。
水の腐敗などによる破壊等は起きないのか耐久性に関して気になるところである。