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失敗と成功

失敗は何事にもつきものである。

僕なんて毎日が失敗の連続のようなものだ。

しかし、それをただの失敗で終わらせるかどうかで大きな差が出てくる。

本来の目的からすると「失敗」であっても、そこから新しいことが見つかることもあるのだ。

現在「附箋」等に使われてるのりも接着力が弱すぎて何に使えばいいか分からない失敗の産物だったようだ。

それを附箋に使うと言うアイデアが「失敗」を新たな「成功」へと導いた。

天才とは凡人が見逃しがちな「失敗」から「成功」の道筋を見つけられるような人を言うのではないだろうか。

素材の選び方

ものづくりのパターンはいくつかある。

一つは素材からインスピレーションを受けて作る方法。

または出来上がりのイメージから素材を選ぶ方法である。

一般的には後者のものが主流だが、どちらが優れていると言うものではない。

ただ、どちらであっても素材の特性を熟知してなければ良いものをつくり出すことは難しい。

様々な科学的な発見や食品の歴史を見ると、意図しない偶然性から新しいものが見つかることも多い。

そんな「発見」をいかに自分のものに取り込んでいけるかも、もの作りには大切なことでないだろうか。

サランラップ

食品を包んだりするサランラップ。

今の生活には欠かせないものになっているが、時にはモノを縛る梱包フィルムの代用品としても使える。

絵の具の乾燥を防ぐものとしても大変便利である。

しかし、もともとは熱や油分に強いこの樹脂フィルムは戦場で弾丸や弾薬を湿気やほこりから守るために軍事目的で開発されたらしい。

開発した人の家族がサンドイッチを包んで、ハイキングに出かけたことが今のような使われ方をするきっかけになったと言うが、意外であった。

以前、ここで「竹輪の穴は弾丸を入れて運ぶ為に空いている」なんて大嘘の馬鹿げたことを書いたのを思いだしたが竹輪なんかを使ったら、それこそ弾丸は湿気で使いものにならなくなる。

世の中にはサランラップのように本来の目的から違う用途に使われるようになったものが沢山ありそうである。

もともと作業着として作られたジーンズや、軍事目的で開発されGPS等もこれと同じような類であろう。

ちなみにサランラップを使って簡易クラッカーも作ることもできる。

紙ふぶきをラップに空気と共に包みこみ、締め付けた根元から強く押し付けると本物以上の爆音のクラッカーができるらしい。

素材の可能性は無限である。